西洋占星術 – 基礎知識 / 講座案内
西洋占星術とは
12サイン(星座)・10天体・12ハウス(宮)・アスペクト(天体間の角度)を用いて占う命術です。
『あなたの星座は何座ですか?』と聞かれて、一般的に答えるものは代表となる『太陽星座』ですが、実は誰でも『10天体分の星座』を持っているのです。
テレビや雑誌の『星占いコーナー』は、太陽星座のみを使ったとても簡易的なもの。西洋占星術を学ぶことで『その人の広大かつ深淵な宇宙図』を見ることができるようになります。
初級〜中級:基本用語
ホロスコープとは、12サイン(星座)、12のハウス(室)に分かれた、円形のチャートです。ホロスコープは『地動説=地球を中心』にして、天球上の天体の配置を示します。
ホロスコープはチャートの総称であり、通常は『⚫︎⚫︎チャート』と呼びます。
ホロスコープは『黄道12宮』牡羊座から魚座までの12の星座に分かれており、占星術では星座のことを『サイン』と呼びます
これらのサインは、天体がどのようなエネルギーを持ち、そのエネルギーがどのように表現されるかを示しています。
- おひつじサイン(牡羊座) 白羊宮 ♈
- おうしサイン(牡牛座) 金牛宮 ♉
- ふたごサイン(双子座) 双児宮 ♊
- かにサイン(蟹座) 巨蟹宮 ♋
- ししサイン(獅子座) 獅子宮 ♌
- おとめサイン(乙女座) 処女宮 ♍
- てんびんサイン(天秤座) 天秤宮 ♎
- さそりサイン(蠍座) 天蝎宮 ♏
- いてサイン(射手座) 人馬宮 ♐
- やぎサイン(山羊座) 磨羯宮 ♑
- みずがめサイン(水瓶座) 宝瓶宮 ♒
- うおサイン(魚座) 双魚宮 ♓
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太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星の10天体です
天体それぞれに異なる人生の側面や性質を象徴しています。衛生である月や準惑星である冥王星も、占星術上では『サイン』として取り扱います。
- 太陽
- 特性:自我、アイデンティティ、自己表現、人生の中心的なテーマ
- 周期:1年
- 月
- 特性:感情、肉体、無意識の反応、家庭生活
- 周期:約28日
- 水星
- 特性:知性、コミュニケーション、思考、ビジネス
- 周期:88日
- 金星
- 特性:愛情、恋愛、美意識、人間関係、社交、金銭、芸術
- 周期:225日
- 火星
- 特性:活力、行動力、情熱、攻撃性、競争力、性衝動
- 周期:688日
- 木星
- 特性:物質的な拡大、成長、発展、幸運、宗教、哲学
- 周期:12年
- 土星
- 特性:制限、責任、課題、到達点、最終目標、停止線
- 周期:29.5年
- 天王星
- 特性:革新、独立、突然の変化、発明、科学技術、未来
- 周期:84年
- 海王星
- 特性:夢、幻影、スピリチュアル、霊能力、インスピレーション
- 周期:165年
- 冥王星
- 特性:変容、力、深い無意識、死と再生、転生、リニューアル
- 周期:248年
軌道周期が長くになるにつれ『個人の特性』▶️『世代の特性』▶️『時代の特性』という面が強くなっていきます
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ホロスコープを12個のお部屋に分けたものがハウスです
それぞれの部屋=ハウスが『人生の特定の領域』を表します。ハウスはサインや天体と並ぶ、ホロスコープの重要な構成要素の一つです。
1ハウスにつき30度:30度のハウスが12室あり360度のホロスコープとなります
各ハウスは、個人の性格や行動、人生におけるさまざまな経験に影響を与えます。これらのハウスは、地平線上のASC(アセンダント)を基準に『半時計回り』に1ハウスから12ハウスまで配置されます。
『天体がどのハウスに位置しているか』によって、どう人生領域に影響を及ぼすかがわかります。たとえば、金星が5ハウスにある場合『創造性や恋愛』において『調和・美的感覚』が強調されるでしょう。
12ハウスの特徴
1ハウス(ASC)
外見、自己表現、第一印象2ハウス
所有物、価値観、金銭3ハウス
コミュニケーション、学習、家族関係4ハウス (IC)
家庭、ルーツ、内面的な安定5ハウス
創造性、恋愛、子供6ハウス
日常生活、仕事、健康7ハウス(DC)
パートナー、結婚、対人関係8ハウス
変容、遺産、他者との共有資源9ハウス
哲学、宗教、遠距離旅行10ハウス(MC)
キャリア、社会的地位、野心11ハウス
友情、グループ活動、希望12ハウス
無意識、秘密、自己犠牲
「ハウスを正確に判断しないで惑星とサインの性質を学ぼうとする者は、家財道具の置き場がないのに様々な家財道具を取り付けるような、先を考えない人である。」
ウイリアム・リリー『クリスチャン・アストロロジー第1&第2書』第1書第7章(田中要一郎訳、大玄社刊)
ハウスは『人生上の特定の問題・トピックに関する情報を示す』『惑星のコンディションに影響を与える』という、ふたつの重要な機能があります。
ハウスが理解できていなければ、ホロスコープから具体的な情報を引き出すことはできませんし、惑星の強度も正確に測れません。
『12サイン・10天体』の基本要素を覚えた次にハウスを学び理解を深めると、より一層奥深さが増します。
ハウスは出生時間がわからないと割り出せません
『生まれた瞬間の東西南北に位置するサイン』が必要となるので、『出生時間と生まれた場所』が必須となります。『母子手帳』に出生時間が記録されていますが、『臍の緒が入っている箱に記載されていた』というケースもあります。
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『12ハウスの境界線』のことです
各ハウスの始まりを示すカスプは、『そのハウスがどのサインに支配されているか』を示します。
カスプがどのサインに位置しているかによって『そのハウスに関連するテーマの表現方法』が決定されます。
例えば『1ハウスのカスプ』が牡羊座にある場合(つまり牡羊座が1ハウスの支配星となる場合)その人の自己表現や外見に、牡羊座の『積極的で自発的な性質』が反映されるわけです。
また、『そのハウスに天体が入っていない時の判断』にもカスプは有効です。
重要な感受点のカスプ
- ASC :1ハウスのカスプ
- DC:7ハウスのカスプ
- MC:10ハウスのカスプ
- IC:4ハウスのカスプ
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感受点とはホロスコープ内で特に重要な『方角』を指します
これらの方角は、天体と同様に強い影響力を持ち、個人の性格、運命、人生のテーマに対して深い影響を与えます。
アセンダント、ディセンダント、MC、ICといった『主要な感受点(アングル)』から、バーテックス、フォーチュン、リリスなど特定のテーマに関連する『特殊な感受点』まで、個人の性格や運命、人生への影響を読み解く鍵となります。
主な感受点(アングル)
- アセンダント(ASC)上昇点・日の出
- 座標:地平線と黄道の交点の東側
- 位置:1ハウスのカスプ
- 象徴:自己、外見、第一印象、自己表現
- 説明:アセンダントはホロスコープの中でも特に重要な感受点です。その人の外見や第一印象、自己表現のスタイルを表し、個人の全体的な性格にも大きな影響を与えます。
- ディセンダント(DC)下降点・日の入
- 座標:地平線と黄道の交点の西側
- 位置:7ハウスのカスプ
- 象徴:パートナーシップ、他者、対人関係
- 説明:ディセンダントはアセンダントの対極に位置し、他者との関係性、特にパートナーシップや結婚を象徴します。DCは個人がどのようなタイプの人をパートナーとして引き寄せるか、またはどのように他者と関わるかを示します。
- MC(ミッドヘブン、ミディアム・コエリ)
- 座標:『出生場所の真上を通る子午線』と『黄道』の交点の南側
- 位置:10ハウスのカスプ
- 象徴:キャリア、社会的地位、公共のイメージ、目標
- 説明:MCは、ホロスコープの中で最も高い位置にあり、個人のキャリアや社会的な役割、公共のイメージを表します。その人が社会的にどのような役割を果たし、どのように成功を追求するかが示されます。
- IC(イムム・コエリ)
- 座標:『出生場所の真上を通る子午線』と『黄道』の交点の北側
- 位置:4ハウスのカスプ
- 象徴:家庭、ルーツ、内面的な基盤
- 説明:ICはMCの対極に位置し、個人の家庭生活や内面的な基盤、ルーツに関連します。その人の私生活や家庭環境、家族とのつながりを象徴します。
特殊な感受点
- バーテックス
- 位置:一般的に西の地平線付近(7ハウス、8ハウス、9ハウス)に位置する
- 象徴:運命的な出会い、予期せぬ出来事
- 説明:バーテックスは、運命的な出来事や出会いを示す感受点で、特に予期しない変化や転機を象徴します。バーテックスに天体が接近するとき、人生において重要な出来事が起こることが多いとされています。ASCやMCと同じくらい重要と見なすケースも。
- フォーチュン(POF)
- 位置:太陽、月、アセンダントの位置から計算される
- 象徴:幸運、成功、幸福
- 説明:フォーチュンは、成功や幸運に関連する感受点で、個人がどのような形で満足感や幸運を得るかを示します。このポイントが位置するハウスやサインは、その人が最も自分らしく輝き、成功を収めやすい領域を示しています。
- リリス(ブラックムーン)
- 位置:月の遠地点(アポジー)に対応するポイント
- 象徴:欲望、無意識の影響、抑圧された側面
- 説明:リリスは、無意識に隠された欲望や恐れ、抑圧された側面を象徴します。個人の中にある影の部分やトラウマ、外に表現しにくいエネルギーを示します。
- ノード
- 位置:月の軌道が地球の軌道(黄道)と交わる2つのポイント
- 象徴
- ドラゴンヘッド:人生の目的、魂の成長、未開拓の領域、新しい経験
- ドラゴンテイル:過去の経験、慣れ親しんだパターン、過去世からの影響、魂の過去
- 説明:常に180度のオポジション(対立)で配置され、過去と未来、慣れ親しんだものと新しいもの、魂の過去の影響と成長の方向性を表します。
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『天体同士の角度』がどのように相互作用するのか示します
メジャーアスペクト
- コンジャンクション(0度 / 合)
天体が強力に結びつき、そのエネルギーが融合します。- セクスタイル(60度 / 六分)
調和的で、天体同士が助け合う関係。- スクエア(90度 / 四分)
緊張や葛藤を生じさせ、課題を乗り越える必要がある関係。- トライン(120度 / 三分)
スムーズで自然なエネルギーの流れを示し、努力しなくても物事がうまくいく関係。- オポジション(180度 / 二分)
対立や引き合いを示し、バランスを取ることが必要な関係。好敵手など高めあう意味もある。
ソフト・アスペクト
セクスタイル(60度)トライン(120度)は平穏や調和をあらわすものとして『ソフト・アスペクト』と呼ばれます。
ハード・アスペクト
トライン(120度)やオポジション(180度)は、潜在的な問題をあらわすものとして『ハード・アスペクト』と呼ばれます。
マイナー・アスペクト
- セミセクスタイル(30度)
- セミスクエア(45度)
- クインタイル(72度)
- セスキコードレイト(135度)
- バイクインタイル(144度)
- インコンジャクト(150度)
マイナーアスペクトを全て使う必要はなく、どれを採用するかは鑑定内容や占術師によって異なります。
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ルーラーシップ(主星・支配星)は『各サインやハウスに影響を及ぼす天体』です
12サインを12個の王国だとすれば、王国それぞれに王様=ルーラーがいるわけです。
ルーラーの配置、サイン、ハウス、アスペクトを分析することで、ネイタルチャートの解釈がより深まり、個人の性格や人生のテーマ、運命を理解する手助けとなります。
ルーラーは、トランジット(経過図) や シナストリー(相性診断) などの占星術的技法にも応用され、関係性や人生の重要な変化を予測する際にも重要な役割を果たします。
サインのルーラー
各サインには対応するルーラーが割り当てられており、そのサインの性質やエネルギーを象徴するとされます。
例えば、『牡羊座のルーラーは火星』ですから、火星のエネルギー(行動力、情熱、攻撃性)が牡羊座の性質に反映されるとみなします。
ハウスのルーラー
『各ハウスカスプが位置するサインのルーラー』が『そのハウスのルーラー』となります。
ルーラーの配置やアスペクトは、『ハウスのテーマがどのように展開されるか』に影響を与えます。
1ハウスのカスプ(アセンダント)が牡羊座に位置している場合、そのルーラーである火星がどのハウスに位置しているかによって、自己表現や外見に影響を与えることがわかります。
もし火星が『10ハウス』にある場合、その人の自己表現がキャリアや社会的地位に強く関連することを示唆します。
ルーラーの配置とアスペクト
ルーラーがホロスコープ内でどのサインやハウスに位置しているか、またどの天体とアスペクトを形成しているかは、そのサインやハウスのテーマがどのように展開されるかに強い影響を与えます。
ルーラーの配置が調和的であると、そのサインやハウスのエネルギーはスムーズに表現されますが、困難なアスペクトがある場合は課題や障害が生じる可能性があります。
各サインに対応するルーラー
- 牡羊座:火星(Mars)♂
- 象徴: 行動力、情熱、攻撃性、自己主張
- 影響: 牡羊座のエネルギーは、火星のダイナミックで積極的な性質に支配されています。行動的で、自発的、挑戦的な性質を持ちます。
- 牡牛座:金星(Venus)♀
- 象徴: 美、愛情、価値、快楽
- 影響: 牡牛座は、金星の美的感覚と快適さへの欲求に支配され、物質的な豊かさや感覚的な楽しみを重視します。
- 双子座:水星(Mercury)☿
- 象徴: 知性、コミュニケーション、適応力
- 影響: 双子座のエネルギーは、水星の知的で社交的な性質に支配され、情報交換や多様性を求める性質を持ちます。
- 蟹座:月(Moon)☽
- 象徴: 感情、家庭、母性、無意識
- 影響: 蟹座は、月の感受性と家庭的な性質に支配され、保護的で感情的な傾向があります。家庭や家族を大切にし、感情の絆を重視します。
- 獅子座:太陽(Sun)☉
- 象徴: 自我、自己表現、創造性、リーダーシップ
- 影響: 獅子座は、太陽の力強い自己表現と創造性に支配され、自信に満ち、リーダーシップを発揮します。輝くことを好みます。
- 乙女座:水星(Mercury)☿
- 象徴: 分析、実用性、奉仕、秩序
- 影響: 乙女座のエネルギーは、水星の分析的で実務的な性質に支配され、秩序や効率を重視します。細部にこだわり、奉仕的な態度を持ちます。
- 天秤座:金星(Venus)♀
- 象徴: 調和、美、パートナーシップ、社交性
- 影響: 天秤座は、金星の調和と美に対する欲求に支配され、人間関係や美的感覚を重視します。バランスを取り、協調的な態度を持ちます。
- 蠍座:冥王星(Pluto)♇(古典占星術では火星)
- 象徴: 変容、深い感情、権力、再生
- 影響: 蠍座は、冥王星の強力な変容と再生のエネルギーに支配され、深い感情や権力を追求します。執着心が強く、神秘的な一面があります。
- 射手座:木星(Jupiter)♃
- 象徴: 拡大、成長、哲学、冒険
- 影響: 射手座は、木星の拡大と成長のエネルギーに支配され、自由を追求し、知識や経験を広げることに喜びを見出します。楽観的で冒険心が強いです。
- 山羊座:土星(Saturn)♄
- 象徴: 責任、制限、野心、実現
- 影響: 山羊座は、土星の現実的で厳格なエネルギーに支配され、責任感が強く、目標達成に向けた忍耐力を持ちます。秩序や規律を重視します。
- 水瓶座:天王星(Uranus)♅ (古典占星術では土星)
- 象徴: 革新、独立、未来志向、変革
- 影響: 水瓶座は、天王星の革新的で独立したエネルギーに支配され、未来志向で自由を求め、伝統を打破する傾向があります。
- 魚座:海王星(Neptune) ♆(古典占星術では木星)
- 象徴: 夢、スピリチュアリティ、共感、幻想
- 影響: 魚座は、海王星の夢幻的でスピリチュアルなエネルギーに支配され、共感力が強く、境界が曖昧な傾向があります。現実逃避しやすい側面もあります。
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二区分(男性宮・女性宮)は、占星術においてサインのエネルギーの性質を理解するための基本的な枠組みです。
男性宮は外向的で積極的、行動力を持つ『陽』のエネルギーを表します。
女性宮は内向的で感受性が強く、受動的な『陰』のエネルギーを表します。
両方のエネルギーをバランスよく取り入れることが重要です。
個人のホロスコープにおける二区分のバランスを理解することで、その人の行動パターンやエネルギーの表現方法をより深く理解することができ、自己理解や他者理解に役立てることができます。
男性宮:牡羊座・獅子座・射手座・双子座・天秤座・水瓶座
行動パターン:自分から物事に取り組み、リーダーシップを発揮する傾向があります。エネルギーは外向的で、積極的に目標を追求し、物事を成し遂げようとします。
表現方法:自己表現が豊かで、他者に影響を与える力を持っています。自分の考えやアイデアを外部に伝えるのが得意です。男性宮が過剰に強調されている場合、外向的で行動的な性質が目立ちます。積極的すぎて衝動的になりやすく、他者の感情を無視することがあるかもしれません。
女性宮:牡牛座・乙女座・山羊座・蟹座・蠍座・魚座
行動パターン:慎重で、物事を深く考え、内面的な成長を重視します。エネルギーは内向的で、外部からの刺激を内側で消化し、自分のペースで進んでいきます。
表現方法:感情や直感を大切にし、慎重に行動します。他者の感情やニーズに敏感で、サポートやケアを提供することが得意です。女性宮が過剰に強調されている場合、内向的で感受性が強く、慎重な性質が強くなります。引っ込み思案になりやすく、行動力に欠けるかもしれません。
三区分(クオリティ)は、12サインを3つのグループに分けた区分です。それぞれ『活動宮』『固定宮 / 不動宮』『柔軟宮』と呼びます。
活動宮は物事を開始する力を持ち
固定宮(不動宮)はそれを維持し
柔軟宮は変化に対応します
これらの三区分のバランスと組み合わせを理解することで、各サインが持つエネルギーの性質、行動パターンを理解することができます。
また、ホロスコープ全体の中でこれらのエネルギーがどのように作用しているかを分析することで、個人の性格や人生のテーマに対する洞察が得られます。
活動宮
カーディナルサイン
牡羊座・蟹座・天秤座・山羊座
活動宮は、エネルギーの始まりを象徴し、物事をスタートさせる力を持っています。このグループのサインは、リーダーシップを取り、新しいことを始めるのが得意です。自発的で、行動力があり、決断力が強いのが特徴です。
活動宮のサインは、物事を進める力がありますが、その後の継続や完遂には他の要素が必要です。リーダーとしての資質が強く、新しいプロジェクトやアイデアを推進する際に力を発揮します。
エネルギー
始まり、リーダーシップ、推進力
長所
行動力、積極性、決断力
短所
悪目立ち、癇癪持ち
固定宮(不動宮)
フィックスドサイン
牡牛座・獅子座・蠍座・水瓶座
固定宮は、安定性と持続力を象徴し、物事をしっかりと維持し、完成させる力を持っています。このグループのサインは、粘り強く、変化を嫌い、目標に対して集中力を発揮します。信念が強く、一度決めたことを最後までやり遂げる傾向があります。
固定宮のサインは、安定感があり、困難な状況でも容易に揺るがないのが特徴です。しかし、変化に対する抵抗が強いため、柔軟性を欠くことがあります。長期的な目標達成や継続的なプロジェクトにおいて力を発揮します。
エネルギー
維持、安定性、持続力
長所
忍耐力、信頼性、継続力
短所
頑固さ、排他的
柔軟宮
ミュータブルサイン
双子座・乙女座・射手座・魚座
柔軟宮は、適応性と柔軟性を象徴し、変化や移り変わりに対応する力を持っています。このグループのサインは、順応性が高く、状況に応じて自分を変化させることが得意です。新しい情報や視点を取り入れ、環境の変化に対応する能力に優れています。
柔軟宮のサインは、変化に対して柔軟で、環境や他者のニーズに合わせて自分を調整することができます。しかし、決断力や一貫性に欠けることがあり、周囲の影響を受けやすい傾向があります。調整役やサポート役としての能力に優れています。
エネルギー
適応、柔軟性、変化への対応
長所
順応性、コミュ強、スルースキル
短所
優柔不断、影響されやすい
三区分のバランスと影響
ネイタルチャートにおいて、活動宮、固定宮、柔軟宮がどのように配置されているかを分析することで、その人の行動パターンやエネルギーの質を理解することができます。
ある特定の区分が多い(強調されている)場合、そのエネルギーが過剰に表現されることがあります。
たとえば『活動宮』が多い場合、積極的でリーダーシップを発揮する傾向がありますが、固定宮や柔軟宮のバランスが取れていないと、チームワークを無視したスタンドプレーで周囲を困惑させるかもしれません。
『固定宮』が多い場合、頑固さや変化への抵抗が強くなる可能性があり、『柔軟宮』が欠如していると適応力に欠け、変化に対する対応が遅れるかもしれません。
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四区分(火、地、風、水)は、12のサインを4つのエレメントに分類した区分で、それぞれのサインの性質やエネルギーを理解する手助けとなります。
火のサイン
牡羊座、獅子座、射手座性質
活動的、情熱的、直感的、エネルギッシュ
特徴
火のエレメントは、エネルギー、行動力、創造力を象徴します。火のサインを持つ人は、情熱的で積極的、リーダーシップを発揮する傾向があります。また、直感や衝動に従って行動し、自分のビジョンや目標に向かって突き進むことが多いです。
地のサイン
牡牛座、乙女座、山羊座性質
実用的、安定的、現実的、物質的
特徴
地のエレメントは、安定、現実性、物質的な価値を象徴します。地のサインを持つ人は、実用的で堅実、物事を計画的に進める能力に優れています。物質的な豊かさや安定を重視し、実際的な結果を求めます。
風のサイン
双子座、天秤座、水瓶座性質
知的、社交的、コミュニケーション、思考
特徴
風のエレメントは、知性、コミュニケーション、社会的な交流を象徴します。風のサインを持つ人は、知識や情報を求め、理性的で社交的な性質を持っています。対話や議論を通じて理解を深め、人々とアイデアを共有することを好みます。
水のサイン
蟹座、蠍座、魚座性質
感情的、直感的、共感的、内面的
特徴
水のエレメントは、感情、直感、スピリチュアルなつながりを象徴します。水のサインを持つ人は、感情的で共感力が強く、深い感受性を持っています。感情や無意識の領域に敏感で、他者との深い絆を求めます。
個人チャートにおける四区分のバランスと影響
ネイタルチャートにおいて、各エレメントがバランスよく配置されているか、あるいは特定のエレメントが多い(強調されているか)によって、その人の性格や行動パターンが大きく変わります。
エレメントのバランスが取れている
さまざまな状況に柔軟に対応できる力を持つとされます。
あるエレメントが欠如している
そのエレメントに関連する性質や能力が不足している可能性があります。たとえば、火のエレメントが少ない場合、行動力や自己主張に欠けるかもしれません。
あるエレメントだけが多い
そのエレメントの性質が過剰になってバランスを失うことがあるため、他のエレメントを意識して補うことが重要です。
火は情熱、地は現実性、風は知性、水は感情を象徴し、これらチャートにおけるエレメントのバランスを理解することで自己理解が深まり、他者との関係や人生の選択に役立てることができます。
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年齢域とは、『人生の特定の時期において、強い影響力を持つ天体がある』という概念です。
これは、個人が人生を通じて成長し発展していく中で、各天体がその人の発達や経験に対してどのように作用するかを理解するための手法です。
年齢域の概念は、人生の異なる段階でどのようなテーマや課題が浮上するかを示す指標となります。
各天体の年齢域
月
- 年齢域:0歳~7歳
- テーマ:感情、依存、家庭、無意識の反応
- 影響:月は最初の7年間にわたって、特に幼少期の家庭環境や感情的なつながりに強く影響を与えます。この時期は、母親や養育者との関係が重要であり、感情の基盤や安全感の形成に関わります。
水星
- 年齢域::7歳~15歳
- テーマ:知性、コミュニケーション、学習、好奇心
- 影響:水星は学齢期に対応し、学習、言語の発達、コミュニケーションのスキルが育まれる時期です。学校生活や友人との交流を通じて、知識の習得や論理的思考が形成されます。
金星
- 年齢域:15歳~24歳
- テーマ:愛情、美、調和、価値観
- 影響:金星の年齢域は思春期から青年期にかけての時期であり、個人が愛情や美に対する感覚を発展させ、対人関係や恋愛が重要になる時期です。美的感覚や価値観が形成され、自分の好みや愛情の表現方法が明確になります。
太陽
- 年齢域:24歳~34歳
- テーマ:アイデンティティ、自己表現、目標達成、自己実現
- 影響:太陽の年齢域は、成人期の中でも特にアイデンティティの確立や自己表現が重要となる時期です。キャリアの選択や個人の目標、社会的な役割が強調され、自己実現を目指して努力する時期です。この期間は、個人が自分の人生の方向性を決定し、独自の存在意義を確立するための時期です。
火星
- 年齢域:34歳~45歳
- テーマ:行動力、情熱、欲望、意志
- 影響:火星は中年期に対応し、エネルギーや意欲、欲望が重要なテーマとなります。この時期には、再び自己主張や行動力が強化され、特にキャリアや人生の目標に対して積極的に取り組むことが促されます。自分の意志を貫き、目標を達成するための行動力が試される時期です。
木星
- 年齢域:45歳~57歳
- テーマ:拡大、成長、知恵、信仰
- 影響:木星の年齢域は、成熟期にあたり、人生の経験を通じて得た知恵や哲学的な理解が深まる時期です。自己成長や拡大、精神的な探求が重要となり、個人の人生観や信念が確立されます。また、この時期は、社会的な貢献や後進への指導といった役割も増えていきます。
土星
- 年齢域:57歳~70歳
- テーマ:責任、制約、成熟、自己規律
- 影響:土星の年齢域は、晩年期にあたり、個人がこれまでの人生で培ってきた経験や知識を通じて、自己の成熟度や責任感が試される時期です。この時期は、過去の業績や社会的な役割に対しての評価が行われ、自己規律と責任を持って生きることが求められます。
天王星
- 年齢域:70〜84歳
- テーマ:革新、独立、自由、変革
- 影響:天王星の年齢域は、人生の後期に入り、従来の価値観や生活スタイルを変革し、新しい自由を追求する時期です。この時期には、個人が新しい生き方や視点を探求し、これまでの制約から解放されることが求められます。
海王星
- 年齢域:85歳〜亡くなるまで
- テーマ:夢、幻想、スピリチュアルな探求、直感
- 影響:人生全般を通じてスピリチュアルな探求や内面の成長に影響を与えます。特に、夢や幻想、直感的な理解を通じて、人生における霊的な目覚めや悟りを促す天体です。
冥王星
- 年齢域:死後
- テーマ:変容、再生、力、深い変化
- 影響:人生の中で重要な変化や再生の過程に影響を与えます。個人が深い変容を経験し、再生や強力な力の覚醒が起こるタイミングに関わる天体です。
年齢域における天体と年齢の区分には諸説あります
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ネイタルチャート(出生図)とは
ネイタルチャートは『出生図』とも呼ばれる、占星術における超基本のツール。個人が生まれた瞬間の天体の配置を示すチャートです。
最初にネイタルチャートをもとに、ご自身の性格、運命、人生のテーマ、強みや課題を分析することから学びがはじまります。
三重円では『ホロスコープの一番内側にある円』です。
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プログレスチャート(進行図)とは
プログレスチャートは『進行図』とも呼ばれる、『ネイタルチャートを時間経過とともに進行させたチャート』です。
プログレスは、個人の人生の長期的なテーマや変化を予測・理解するために使用されます。出会い(ご縁)、良いタイミング悪いタイミングなどの『時期読み』『未来予測』に長けています。
人生の重要な転換点や感情的な成長、人間関係の変化、キャリアの発展などを予測することができます。
三重円では『ネイタルチャートの外側にある円』です。
プログレスにはいくつかの種類がありますが、最も一般的なものは『セカンダリー・プログレスチャート』で、1日を1年とする方法。生まれてからの日数を年数に変換して計算するのです。
セカンダリー・プログレスチャート
概要:最も一般的な進行図です。出生後の1日を1年に対応させ、天体の動きを進行させます。たとえば『30歳の自分』『30歳にどう変化するか』を占いたい時は『出生後30日目の天体配置』を使用します。
用途:個人の長期的なテーマや感情の変化、人生の転機を予測するのに適しています。太陽・月・水星・金星・火星といった動きの速い天体とアセンダントの動きが特に重視されます。
プログレスは他の占星術的技法とも併用できます。
プログレスが長期的な人生のテーマを示す一方、トランジットは日々の出来事や短期的な影響を示します。この両者を組み合わせることで、より多角的な未来予測が可能となります。
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トランジットチャート(経過図)とは
トランジットチャートは『経過図』とも呼ばれる、『現在の天体配置を示したチャート』です。トランジットは、ネイタルチャートに対する影響を分析するために使われます。
三重円では、最も外側にある円です。
トランジットには様々な種類があります
天体が逆行している時期、逆行と順行が切り替わる時、新しいサインに移行する瞬間、日蝕月蝕、太陽が出生時の位置に戻る時、月が出生図の位置に戻る時、特定の天体へのフォーカスなど。
トランジットが優れている点は、個人のホロスコープに対する『現実の天体の現在配置』を考慮することで、『個々の運勢や人生の展開を予測できる点』
特定の天体が特定のハウスやアスペクトに入ったときに、その人に影響を与えるテーマや出来事を示すのです。
未来のイベントを予測し、計画に役立てることができるため、現実的かつ具体的なアドバイスを提供できる点が強みです。
占星術において『トランジットとプログレスを組み合わせること』は、より正確な未来予測を行うために非常に重要です。
トランジットは現在の惑星の動きを基に短期的な影響や具体的な出来事を示し、プログレスは個人の内面的な成長や長期的な傾向を示します。
これらを組み合わせることで、外的な出来事と内的な変化の両方を包括的に把握でき、より精度の高い予測が可能となります。
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ネイタルチャートに、プログレスチャート または トランジットチャートを重ねると『二重円』となります。
二重円が理解できるようになると、初級から中級クラスの講座へステップアップできます。人気のシナストリー(相性診断)も二重円の一種です。
二重円の講座はこちら!
ホロスコープの
1番内側にネイタルチャート(出生図)
その外側にプログレス(進行図)
その外側にトランジット(経過図)
3つのチャートを重ねたものが『三重円』です。
この三重円をしっかり読めるようになると本格的なリーディングができるようになり、プロとしてのスタートラインに到達します。
三重円までが理解できると様々なステップアップ講座もどんどん受講できるようになり、学びの幅が一気に広がります。
三重円の基礎講座はこちら!
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上級者になると『2つ以上のアスペクトの相互作用』をリーディングできるようになります。
複合アスペクトは、占星術における強力で複雑なエネルギーの配置を示しますが、良い部分・悪い部分どちらも強調されるので、物事を多角的に把握する目線が必要となります。
複合アスペクトの種類
- グランド・コンジャンクション(ステリウム)
- グランド・トライン(大三角)
- グランド・クロス(正四角形)
- メディエーション(調停)
- Tスクエア(直角二等辺三角形)
- カイト
- ミニトライン(小三角)
- ヨード(ヨッド)
- セミヨード(セミヨッド・変則ヨッド)
- ミスティック・レクタングル
- グランド・セクスタイル(六芒星)
- ホームベース
- クレイドル(揺かご)
- クリスタル
- タウスクエア
複合アスペクトの解釈と応用
複合アスペクトのエネルギー
複合アスペクトは、単一のアスペクトよりも複雑で強力なエネルギーを持ちます。これらのパターンがホロスコープに現れると、その人の人生における重要なテーマや課題が示されることが多いです。複合アスペクトは、困難を伴う場合もありますが、それを克服することで大きな成長や達成が可能となります。
チャート全体での解釈
複合アスペクトはホロスコープ全体の中で解釈されるべきです。他の天体の配置やハウス、ルーラーの位置との関係を考慮することで、より深い理解が得られます。たとえば、Tスクエアが1、4、7ハウスに関与している場合、自己表現、家庭、対人関係における課題がテーマとなるでしょう。
シナストリーにおける複合アスペクト
シナストリー(相性占い)でも複合アスペクトが重要です。2人のホロスコープが複合アスペクトを形成する場合、その関係が特別な意義を持ち、互いの成長や挑戦に強く影響することがあります。たとえば、カイトが2人のホロスコープ間で形成される場合、関係が調和と挑戦を通じて進展する可能性があります。
トランジットやプログレッションでの分析
複合アスペクトは、トランジットやプログレッションによっても強調されます。特に、トランジットの天体がネイタルチャートの複合アスペクトに関与するとき、その時期に重要な出来事や変化が起こることが予想されます。
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地球から見た時に、ある天体が通常の運行方向とは逆の方向に動いているように見える現象を指します。
逆行は実際には天体の軌道が反転するわけではなく、地球と他の天体が異なる速度で移動するために起こる視覚的な錯覚です。これは、地球が他の惑星に対して相対的に速く移動しているときに起こります。逆行していない時の運行は『順行』といいます。
占星術では逆行が特別な意味を持ち、その天体のエネルギーが内向きになったり、通常とは異なる形で作用すると考えられています。これにより、外部の出来事や行動よりも内面的なプロセスや自己反省が強調されます。
逆行の影響は、天体によって異なり、コミュニケーション、愛情、行動力、成長、責任、革新、スピリチュアリティ、変容など、さまざまなテーマに関して再評価や見直し、復習を促します。逆行期間を利用して、過去を振り返り、内省し、必要な修正を行うことで、より深い理解と成長を遂げることが可能になります。
過去の見直し
逆行の天体は、再評価、見直し、修正が必要な領域を示します。
逆行期間は、過去に戻り、未解決の問題や過去の行動の結果を再評価する時期とされています。これにより、過去の経験から学び、将来に向けての修正や改善を行うことが奨励されます。
遅延や再考
逆行中は、物事が予定通りに進まなかったり遅延が生じることがあります。そのため、逆行中に新しいプロジェクトを始めるのは避けたほうが良いとされ、代わりに既存の計画を再検討することが推奨されます。
逆行が示す個人のテーマ
ホロスコープ内で逆行している天体は、その天体が象徴するテーマにおいて特別な課題や学びがあることを示します。逆行の天体は、通常の方法では解決できない問題に対する独自のアプローチを必要とする場合が多いです。
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中級〜上級:基本用語
二人以上の個人のホロスコープ(出生図)を比較し、相性や関係を分析する技法です。
シナストリーは、個々の天体の配置やアスペクト(角度)を比較することで、二人の性格や価値観や感情面のやり取り、二人の間に存在する強みや潜在的な課題を把握するのに役立ちます。
シナストリーの分析により、二人の関係がどのように機能するかが分かるのです。
恋愛関係
二人の相性を深く理解するために使われます。たとえば、二人の金星と火星の相性を見て、ロマンチックな引力や情熱のダイナミクスを理解します。また、月や金星が相手のハウスにどのように位置しているかを見ることで、感情的なつながりや愛情表現の仕方を分析します。
ビジネスパートナーシップ
二人の強みを活かし、潜在的な課題に対処するために役立ちます。たとえば、二人の水星が良好なアスペクトを形成している場合、コミュニケーションがスムーズで、効率的な協力が可能であることが分かります。
友情
二人の月や金星が調和的なアスペクトを形成している場合、感情的な共感や価値観の共有がしやすいことが分かります。
シナストリーの活用方法
恋愛、友情、親子関係、ビジネスパートナーなど、あらゆる人間関係に活用できます。
天体の位置やアスペクト、ハウスの重なりを分析することで、関係の強みや課題を理解し、その関係をより良くするための洞察を得ることができます。
シナストリーだけでなく、コンポジットチャートと併用することで、関係の全体像をさらに深く理解することもできます。シナストリーは『二人の個別のエネルギーの相互作用』を示し、コンポジットチャートは『その関係自体の本質』を示します。
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特定の質問を占うために、その質問が発せられた瞬間の天体配置(ホロスコープ)を使って答えを導き出す技法です。
『この瞬間』という偶然の要素を重視し、質問に対する具体的な答えを求めるという点で、ホラリー占術は卜術(タロットやルーン占いなど)と似た性質も持っています。
個々の質問に直接的な答えを導きだすため、具体的でタイムリーな質問に対して非常に有効な占術方法です。日常生活の中で発生するさまざまな問題や疑問に対して、迅速かつ実践的な答えを提供することができます。
出生図などの複雑なデータを必要とせず、質問の時点のホロスコープのみで占うため、比較的シンプルに取り組むことができます。
三重円を読めるようになった後のステップアップとして選ばれることも多い技法です。
ホラリー占術の活用方法
「この取引は成功する?」
「失くした鍵は見つかる?」
「この人との結婚はうまくいく?」
YES or NO でハッキリ答えられる『具体的で明確な質問』が適しています。逆をいえば、質問自体が漠然としているケースでは、ホラリー占術の真価は発揮できません。
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何かを開始するのに最適なタイミングを選定するための技法です。
開始する時間と場所に基づいてホロスコープ(イレクショナルチャート)を作成し、天体配置が目的に適しているかどうかを検討します。
天体の配置が最も有利になる瞬間(良いタイミング)を選ぶことで、結果がより良好で成功する可能性が高まると考えられています。
イレクショナル占星術の活用方法
結婚式の日取り、ビジネスの開始、契約の締結、新居への引っ越しなど、重要な出来事の開始時期を占星術的に選び、その成功や順調な進行を助けるために使われます。
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各サイン(星座)に1度ずつ対応する象意(サビアンシンボル)を用いて、より深い洞察や予測を行うことを可能とする技法です。
通常のホロスコープは30度ごとに1星座が割り振られています。30度 x 12星座で360度のホロスコープを一周するわけですが、サビアンでは1星座に1度ずつのシンボル(つまり1星座に30個のメッセージ)があるので、読み方が大きく拡張されるのが特徴です。
サビアンシンボルは、各度数に対応する象徴的なイメージや、神秘的なフレーズで構成されています。例えば、牡羊座1度には「白い鳩が人間の魂に語りかける」というシンボルがあり、これがその度数に関連する意味を示唆します。
このように、サビアンシンボルは抽象的かつ詩的なイメージを持ち、占星術的な解釈を通じて個人の心理的な状態や運命の方向性を示すものとされています。
サビアンシンボルの解釈は、単なる物語的なイメージを超えて、象徴的な意味を読み取ることが求められます。各シンボルには、多くの意味が含まれており、文脈や個人の状況に応じてさまざまな解釈が可能です。
シンボルの解釈には、占星術に関する知識と、象徴や直感に対するセンスが必要です。これは、抽象的で深層心理に働きかけるメッセージを提供するため、心理的な占星術やスピリチュアルな探求に適しているとされています。
サビアン占術の活用方法
出生図の解釈
出生ホロスコープで特に重要な天体(太陽、月、アセンダントなど)が位置する度数に対応するサビアンシンボルを解釈し、その人の潜在的な能力や人生のテーマを探ります。
特定の度数の解釈
現在の天体の位置や未来の天体の動きを基に、その度数のサビアンシンボルを参照し、特定の時期に起こる可能性のある出来事や傾向を予測します。
自己理解と成長
サビアンシンボルを通じて、自分自身や他者の内面的な動機や課題を深く理解し、自己成長のためのガイドとして利用されます。
近年、松村先生の著書などで知られるようになった『ヘリオセントリック』ですが、その内容や使い方はまだ一般的ではないようです。
普段、私たちが使っている占星術は『地球を中心』に置いています(ジオセントリック占星術)
ヘリオセンティリック占星術では『太陽を中心』に置きます
ヘリオセントリックチャートでは、出生図における『太陽』のサインと対向のサインになることが大きな特徴です。
太陽を中心にホロスコープをみるということは、『太陽の本来の目的を知る』ということ。すなわち「魂」の目的を知ることです。
私は地球で何をするべきなのか?
ヘリオセントリックから見る12サインを探って、あなたが地球に生まれてきた意味を探ることができます。
ヘリオセントリック占星術の講座はこちら!
マンディーン占星術は、政治経済や文化的な流行、あるいは自然環境といったマクロな問題を扱う占星術の一分野です。
よりマクロな視点を求める方へ
マンディーンは個人を観るのではなく『国家単位を予測するための技法』ですので、近づき難いイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
マンディーンの理論は大変複雑で難解なものですが、アルカノン・セミナーズの講座では、四季図や新月・満月図、日月食図といった、マンディーン・チャートの基本的な解読ルールについて解説し『世相や歴史の流れをシンボリックに捉える視点』を身につけていただきます。
マンディーン占星術の講座はこちら!
リターンチャート(回帰図)とは
惑星が出生の時の位置に戻ってきた瞬間で立てたチャートです。
それは成長する樹木の断面をスキャニングしたようなもで、トランジットやプログレスなどとは違い、一定のサイクル毎の計画が立てやすい面があります。
リターンチャートの種類・回帰の周期
- ダイアーナル:1日
- ルナリターン:約28日
- ソーラーリターン:約1年
- マーキュリーリターン:約1年
- ヴィーナスリターン:約1年
- マーズリターン:約2.1年
- ノードリターン:約18年6ヶ月
- ジュピターリターン:約12年
- サターンリターン:約29年
- カイロンリターン:約50年
リターンチャートの活用方法
『年間の計画、次の一年をどう過ごすかについての指針』が得られます。たとえば、重要な決断や計画のタイミング調整、仕事の転職や引っ越し、学業や人間関係の変化に備える際に役立ちます。
その年のテーマや課題を認識することで『その年をどう生きるか、どのように成長するか』自己成長を促す機会を提供します。
リターンチャートの基礎講座はこちら!
リターンチャートの応用講座はこちら!
毎年の誕生日を『新たなサイクルの始まり』として捉え、その年の可能性や課題に対して準備を整える技法です。
ソーラーリターンはトランジット(経過図)の一種で、毎年太陽が出生時の太陽と同じ位置に戻る瞬間に作成されるホロスコープ(星図)を基に、その年の運勢やテーマを読み解きます。
ソーラーリターンは、その年の個人的なテーマ・運勢・挑戦・成長の方向性を示すと考えられます。これにより、その年における人生の重要な出来事や傾向を予測することができます。
ソーラーリターンは通常、誕生日の前後1日以内に発生します。この瞬間を計算し、その時点の天体の配置をチャートに表します。
ソーラーリターン単体で解釈するだけでなく、ネイタルチャートとの比較によって、その年の運勢をより深く理解することができます。
『出生時の天体』と『ソーラーリターンチャートの天体』とのアスペクトは強力な影響力をもつとされます。
その年の全体的なテーマや傾向を示す強力なツールですが、個別の出来事を予測する際には、他の占星術の技法(トランジット、プログレッションなど)と組み合わせるとより効果的です。
また、ソーラーリターン以外にも、さまざまなリターンチャートがあります。
リターンチャートの種類・回帰の周期
- ダイアーナル:1日
- ルナリターン:約28日
- ソーラーリターン:約1年
- マーキュリーリターン:約1年
- ヴィーナスリターン:約1年
- マーズリターン:約2.1年
- ノードリターン:約18年6ヶ月
- ジュピターリターン:約12年
- サターンリターン:約29年
- カイロンリターン:約50年
ソーラーリターンの活用方法
『年間の計画、次の一年をどう過ごすかについての指針』が得られます。たとえば、重要な決断や計画のタイミング調整、仕事の転職や引っ越し、学業や人間関係の変化に備える際に役立ちます。
その年のテーマや課題を認識することで『その年をどう生きるか、どのように成長するか』自己成長を促す機会を提供します。
ソーラーリターンの基礎講座はこちら!
ソーラーリターンの応用講座はこちら!
ディレクションは、出生図における天体やアングルを『特定の速度で進行させる』ことにより、それによって形成される新たなアスペクトや位置を解釈して、人生の重要な出来事や転機を予測する技法です。
ディレクションにはさまざまな種類がありますが、アルカノン・セミナーズには『ソーラーアーク・ディレクション』の講座がございます。
ソーラーアーク・ディレクションの手法
『出生図の太陽の1日の移動距離 = 出生図の全ての感受点の1年の移動距離と同じ物とする』
この条件でチャートを進行させます。2重円で出生図との感受点間のアスペクトで現象をリーディングする技法です。
ちなみに太陽の一日の移動距離は、夏生まれと冬生まれの方では違います。夏場は太陽の1日の移動距離は早くなり、冬場は遅くなります。つまり、生まれた季節によっても運命は変わってくるのです。
ソーラーアークの基礎講座はこちら!
ソーラーアークの応用講座はこちら!
占星術において、正確な出生時間が不明または不正確な場合に、その時間を特定するための技法です。
出生時間が数分ずれるだけでも、ホロスコープ(出生図)の重要な要素が変わる可能性があるため、正確な出生時間を特定することは、正確な占星術リーディングを行う上で非常に重要です。
ハウスは4分で1度動きます。母子手帳や出生証明書を持っていても、『キリよく四捨五入された分数』が記入されていて、実は出生時刻が正確ではないケースが多々あります。
レクティフィケーションは、占星術において非常に重要であり、正確な出生ホロスコープを作成するために不可欠な技法です。この技法を用いることで、より正確なリーディングと予測が可能となり、個人の人生の流れを理解する手助けをしてくれます。
レクティフィケーションの活用方法
正しい方法で占っているはずなのに、何故か結果がしっくりこない・・・。そんな場合に『出生時間の修正技法』が有効です。
レクティフィケーションの講座はこちら!
占星術において二人以上のホロスコープ(出生図)を合成して作成するチャートで、特に人間関係のダイナミクスや相性を理解するために用いられます。
シナストリーがそれぞれのネイタルチャートを2重円で比較するのに対して、コンポジットはそれぞれのチャートを合成して、新しい1つのチャートにする違いがあります。
コンポジットチャートは、二人の間に生まれる関係性そのものを象徴するチャートであり、その関係がどのように発展し、どんなテーマを持つかを示します。
コンポジットチャートの目的は、二人の関係の本質を理解することです。これは、恋愛関係、友情、ビジネスパートナーシップ、家族関係など、あらゆる人間関係に適用できます。
恋愛関係
二人の関係のテーマやダイナミクスを理解するための強力なツールとなります。たとえば、コンポジットの月が4ハウスにある場合、家庭や安定感がその関係にとって重要な要素であることを示唆します。
ビジネスパートナーシップ
その関係がどのように機能し、成功するためにどのようなアプローチが必要かを示します。たとえば、コンポジットの木星が10ハウスにある場合、そのパートナーシップがキャリアや公的な成功に向けて強力なポテンシャルを持っていることを示します。
友情
その関係の核心を探る手助けとなります。たとえば、コンポジットの金星が11ハウスにある場合、共通の目標やグループ活動を通じて友情が深まる可能性があります。
コンポジットチャートの活用方法
二人の間に生まれる関係そのものを象徴するチャートで、関係のダイナミクスや中心的なテーマを理解するために非常に有用です。恋愛、友情、ビジネスパートナーシップなど、あらゆる人間関係において、その本質を深く探るために活用されます。
コンポジットチャートは、固定された関係の性質を示しますが、関係は時間とともに進化します。『進行法』や『トランジット』を用いて、関係の変化や成長を理解したり『シナストリーチャート』と併用することも有効です。
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小惑星の扱いは、個人のホロスコープに独自の洞察を提供するために、近年ますます重要視されています。
小惑星は、メジャーな天体(太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星)に加えて、ホロスコープの解釈に深みと詳細さを加える補助的な天体です。
セレス、パラス、ジュノー、ベスタ、キロンなどの小惑星は、それぞれ独自の象徴を持ち、個人の性格や経験、人生のテーマに対する洞察を提供します。
小惑星の配置やアスペクトを理解することで、主要な天体では捉えきれない細かな側面や個別のテーマを浮き彫りにするのに役立ちます。
ただし、小惑星はあくまで主要な天体に対する補完的な役割を果たすものであり、ホロスコープ全体の中でバランスよく扱うことが求められます。
占星術で扱われる小惑星
1. セレス(Ceres)
- 象徴:母性、栄養、養育、農業、自然のサイクル
- 詳細:セレスはローマ神話の農業の女神にちなんで名付けられ、占星術においては母性や養育、ケアを象徴します。また、成長や豊穣、季節の変化など、自然のサイクルに関連しています。セレスの配置は、個人がどのように他者を養い、支え、またどのように自分が養われるかを示します。
- 周期:
2. パラス(Pallas Athena)
- 象徴:知恵、戦略、創造性、正義、知的活動
- 詳細:パラスはギリシャ神話の知恵と戦略の女神アテナにちなんで名付けられ、知恵や戦略的思考、創造性を象徴します。パラスの配置は、個人がどのように問題解決を行い、創造的なプロジェクトに取り組むか、またどのように正義感を表現するかを示します。
3. ジュノー(Juno)
- 象徴:結婚、パートナーシップ、忠誠、契約
- 詳細:ジュノーはローマ神話の結婚と家庭の女神にちなんで名付けられ、結婚や長期的なパートナーシップを象徴します。ジュノーの配置は、個人がどのように忠誠心を持ち、パートナーシップにおいてどのようなテーマが重要になるかを示します。
4. ベスタ(Vesta)
- 象徴: 献身、奉仕、スピリチュアルな探求、家庭の火
- 詳細: ベスタはローマ神話の家庭の火を守る女神にちなんで名付けられ、献身や奉仕、スピリチュアルな探求を象徴します。ベスタの配置は、個人がどのように献身的に取り組むか、また何に対してスピリチュアルな関心を抱くかを示します。
5. キロン・カイロン(Chiron)
- 象徴:傷、癒し、教え、苦しみを糧とする、架け橋
- 詳細: キロンはギリシャ神話の半人半馬の賢者であり、傷ついた癒し手として知られています。キロンの配置は、個人が人生の中でどのような傷を負いやすく、どのようにそれを癒すかを示します。また、キロンは他者を癒す力や教える力にも関連しています。
- 周期:51.5年
6. リリス(Lilith)
- 象徴:潜在意識、過去、抑圧、トラウマ、因縁、社会的なタブー
- 詳細:リリスの位置は、個人がどのような領域で無意識の葛藤や隠れた動機を持っているかを示し、これに対してどのように向き合い、統合していくかが人生の重要なテーマとなります。
- 周期:9年10ヶ月
小惑星の解釈と使用方法
- ホロスコープ内での配置
- 小惑星は、他の天体と同様に、ホロスコープ内の特定のサインやハウスに配置されます。それぞれの小惑星が配置されているサインやハウス、また他の天体とのアスペクトを通じて、その小惑星が象徴するテーマがどのように個人の人生に影響を与えるかを解釈します。
- アスペクトと相互作用
- 小惑星が他の主要な天体とアスペクトを形成する場合、そのアスペクトは個人の性格や経験に対して特別な影響を及ぼします。たとえば、ジュノーが金星とコンジャンクションを形成している場合、愛情やパートナーシップにおいて忠誠心が強調されることが考えられます。
- トランジットにおける小惑星
- トランジット(現在の天体の動き)が小惑星に影響を与える場合、その時期に関連するテーマが強調されることがあります。たとえば、トランジットのキロンがネイタルの太陽にアスペクトを形成する場合、その時期に深い癒しや自己認識が進む可能性があります。
- シナストリーにおける小惑星
- シナストリー(相性占星術)では、2人のチャートの小惑星が互いにアスペクトを形成する場合、その関係に特別なテーマが浮上することがあります。たとえば、パラスが相手の水星とトラインを形成している場合、その関係は知的な相性が良く、互いに刺激し合うことができるでしょう。