生徒の声インタビュー 第3回:絵札黄泉子(えふだよみこ)先生
占いの「ハイブリッドな融合」を目指して
東洋占術・西洋占術を統合するための挑戦
Q:絵札先生にとって「占い」、「占術」への出会いはいつ頃でしょうか?
絵札黄泉子(えふだよみこ):以下 絵
アルカノン・セミナーズ代表石川由香里:以下 石
絵物ごころついた時から、祖母を相手に「占い師ごっこ」をしていました。
普通はお店やさんごっこをするものですよね(笑)
将来なりたいものは「占い師」、そんな子どもでした。
その時使っていたのが講談社さんの『なかよし』という少女漫画雑誌の付録のタロット。点線の入った厚紙を切り抜いて作る原始的なもの。ボロボロになるまで使っていました。
石懐かしいですね、私も同じ世代で団塊世代ジュニア(1970年代生まれ)ですから。
少女漫画『なかよし・りぼん・花とゆめ』など。子供がそんなにお小遣いもらえないので。
その中で「好きな人と両思いになるおまじない」的な記事や付録がありましたね。
絵そうそう、「おまじない」といえば「マイバースディ」(実業之日本社)も毎号欠かさず読んでいました。
おまじない少女必読のバイブルですからね。
当然、記事にあるおまじないを試すわけです。
普通は「恋が叶うおまじない」をするものでしょう?
ところが私の場合は「パンクバンドの最前列チケットが取れますように」などと、他の子とはちょっとズレた願い事をしていました(笑)
しかも、おまじないをしたそばからバンバン願い事が叶っていくので、感激して、編集部にお礼のハガキまで出したという。
当時の私はバンド少女でもあったので、そちらのバイブル的雑誌「宝島」も購読していました。その中でも特に『まついなつき先生』のギャグ漫画を楽しみにしていました。
ところがある時、まつい先生が、マイバースディ編集部を訪ねた際のレポートを漫画にしていて。「おまじないでバンドの最前列が取れたという変なハガキを発見!」と描かれていました(笑)
それでやっと、「あ、私って変なんだ」と(笑)
でも、現在はまついなつき先生も、占星術師としてご活躍されていらっしゃるので「(私も)間違っていなかった!」と、お墨付きをもらったような気がしています。
Q:プロになった「きっかけ」とは?
石そこから、現在占い師として活動されておりますが
最初のデビューというか、プロになった「きっかけ」とは何だったのでしょうか?
絵美術系の短大を卒業後、デザイン事務所に就職したのですが、連日徹夜で身も心もボロボロに。
現代ならブラック企業認定!ですが、当時はそれが普通でした。
バブル景気がうっすら残る時代でもあり、みんなパワフル。
そんな中で頑張れない自分って・・・と、その頃から癒しを求めてパワーストーンにハマりました。そして縁あって、とあるパワーストーンショップで働くことになり、そこで占い師としてデビューもさせてもらったんです。
念願の占い師になれて嬉しかったですね。
ただ、まだ20代前半の若輩者。
厳しくも優しい先輩方より、接客の基本からヘビーなお客さまへの対応の仕方まで徹底的に叩き込まれ、大変勉強になると同時に、この業界の厳しさも痛感しました。
Q:再度「占術」についてアルカノン・セミナーズで学ぼうと思った理由とは?
絵西洋占星術もタロットも、結局は独学のままプロになってしまいました。そこに若干の不安とコンプレックスがあったのは確かです。でも、「プロなのよ、私っ!」という、変なプライドもあって、素直に学ぶこともできないという(笑)
だったら何の知識もない、東洋系の占いから学んでみようかと。
それに、以前から勉強も兼ねて占い師さんに鑑定してもらうと、なぜだか東洋系の方に限って「最悪の生まれだね」みたいなことをおっしゃるんです。
西洋系だと「成功の星の元に生まれている」と、アゲアゲなのに(笑)
そのあたりもいつか、解明したいとの思いを抱いていたのもあります。
そんな中、目からウロコの的確なアドバイスをされる東洋系の先生に出会って
弟子入りを願い出たところ「私なんかに弟子入りするより、アルカノン・セミナーズへ行きなさい」と。
『鎌崎拓洋 先生』の四柱推命講座なら間違いない!と言われ、受講することを決めました。
学ぶにつれ、なぜ東洋系の占術だと「最悪の生まれ」と言われやすいのか、原因と、その安易な発言にちょっと怒りつつも・・・納得することができました。
同時に、「きちんと学ばずに、容易に人を傷つける占い師にだけはなるまい!」と、改めて占い師としてのありかたも確認できました。
こうして、アルカノン・セミナーズさんが健全な占い学校だ(笑)とわかったら、欲が出てきましたね。
プライドが、学ぶことを邪魔していた「タロット」も、素直に学んでみようと思えるようになりました。
『伊泉龍一 先生』のRV(リビジョン)タロットを基礎から受講したのは、今では私の財産ですね。
例えるならば、私は海のそばで育った子どもだったんです。誰からも教わらず泳ぐことを覚えてしまったような。
でも、ここで改めて伊泉先生から、力の抜きかたやフォームを正してもらった感じです。
結果、以前よりもタロット海をスイスイ泳げるようになりました!
以後、『ラクシュミー 先生』のワンディセミナーなどを受講しつつ、常にスキルアップを心がけています。
技術職のサラリーマンだって、切磋琢磨し技術力の向上を目指しますよね?
現役の占い師もスキルアップは常に必要だと思っています。
また、副産物として、自分自身の人生にも大変役に立っています。
人を許せるようになりましたし、自分の運命に責任を持って対峙することができるようになりました。
それにしても、こちらで学べば学ぶほど「脅し系占い師」が活躍できることに疑問を感じる日々です。
石そうだったんですね。某有名な占い師の先生の『死ぬわよ宣言』とか、あれが占いだと思われてしまうと本当に困りますよね。占いは本人の傾向性や可能性を探る意味で有効であって、『◯◯だ。』と断言できるものではないのに・・・
それを『脅し』のように使う占い師がまだまだいるみたいで、困ったものです。
Q:西洋占術と東洋占術について、どのような違いがありますか?
絵西洋占星術のみだったときは【具体的な時期】が読めなかったですね(もちろん、私の勉強不足だったのもありますが)具体的・現実的なことを読むには四柱推命が優れているように思います。
西洋・東洋占術については、あくまでも私の見解ですが「道具」のようなものだと感じていて、お客さんの質問内容に対して適材適所があると思いますので、私は両方をその都度使い分けています。
- 引っ越し時期
- 結婚時期(婚期)
- 転職のタイミング
このような『物事の機会・チャンスをみる』には四柱推命が優れている、と現場で感じますね。
- 個人の資質
- 指向性や好み
- どこに人生の価値に重きをおくか
このような『個人の本質をみる』には西洋占星術が優れていると感じます。
石ありがとうございます!!
鎌﨑先生や、伊泉先生など、本当に一流の先生に講座を開講して頂いて、みなさまの学びになって頂いていることを伺って嬉しく思います。
Q:先生の今後の指針について
絵自分のことを占って、『もしかしてまた、違うライフワークに携わるのでは?』と感じることはあります。
少女時代にバンドとおまじないが矛盾なく存在していたように、常に相反するふたつのものに携わっていたいという気持ちが強いですね。
昔から文章を書くのが好きでもあるので、『メール鑑定』をメインにしたいという願望もあります。
他には、西洋占術と東洋占術の融合を目指したいですね。
どちらが当たる・当たらないの論議はもう過去のものと思うんです。
東西の両方を学んで気づいたのは、結局はどちらで占っても結果に違いはなく、同じことを示唆しているんですね。
東洋の知恵と西洋の英知、これらを複合して使えたらな〜、などと、大それたことを考えています。
石絵札先生は表現力もあるし、面倒見もいいので『教える仕事』もどうでしょうか?
絵そうですね!ゆくゆくはタロットを教えてみたいという気持ちはあります。
鑑定をしていて常々思うのは、「自分を占えるようになれば、とっても便利なのに」ということ。
知人に会社経営をしている方が数名おり、四柱推命の勉強のために鑑定させていただいたんですね。すると『当たっているから、今後も占って欲しい』と鑑定依頼を受けるようになりました。
そこでわかって来たことは、彼らは社運を背負っており、孤独であり、決断を迫られる場面が多々あるということ。
占いで経営を決めるというと『運任せ』のようですが、決してそうではなく
一旦、みずからのアイデアと距離を取り、客観性を養うには良いツールなのではと思いました。
そういう意味では、経営者やリーダーこそ、自分で自分を占えるようになれば鬼に金棒なのではと感じています。
そのような講座が開けたらいいかも・・・なんてことも考えていますね。
石たしかに。ビジネス面で迷うときに、自分で占えたら便利ですよね。易(えき)に代表される、東洋思想を用いたビジネスセミナーはたまに聞きますが、タロットはあまり見かけませんね。
タロットは手軽にそして絵柄が魅力的でもあるので、もっとビジネスシーンでの活用法について普及して欲しいです。
絵そうなんです、すべてを「占い」で決めるのには違和感がありますが、「頭の中」を整理して客観的になるためのツールとして、タロットを使ってもらえたらと思います。
タロットは78枚でフルセットとされていますが、22枚の絵札(大アルカナ)だけでも、セルフカウンセリングのツールとして充分に通用します。
これが、世間にもっと、当たり前のこととして受け入れられたらな、と思います。
絵札黄泉子(えふだよみこ)先生、今日はどうもありがとうございました!
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生徒プロフィール
絵札黄泉子(えふだよみこ)/ 占い師・デザイナー
東京生まれ・都内在住。
武蔵野美術短期大学卒業、デザイナーとして活躍しつつ
占星術やタロットのセンスを活かした副業がいつの間にか本業へと変化。
個人鑑定(対面鑑定・メール鑑定)を中心に活躍中。
東洋の占術と西洋の占術の相違点等を検証しながら
オリジナルの「顧客に役に立つ最高のアドバイス」を模索しながら現在も学び中。